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JFEグループCSR報告書2017|JFEホールディングス株式会社

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(1)

お 問い合わせ先

TEL.03-3217-3038 FAX.03-3214-3141  E-mail:kankyo@jfe-holdings.co.jp

環境ソリューションセンター http://www.j fe- holdings.co.jp 

〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目1番 2号

J F E 環境報告書

E n v i r o n m e n t a l R e p o r t

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(2)

姿勢

環境経営

コミュニケーション

環境活動

技術・商品・サービスによる貢献

環境会計

参考資料

目 次

豊かな地球環境の創造をめざして 1

環境に取り組む基本姿勢 2

環境に取り組むしくみ 3

2001 年度の活動と今後の目標 4

環境マネジメントの展開 5

社会とのコミュニケーション 8

国際協力の推進 10

事業活動と環境とのかかわり 12

地球温暖化防止への取り組み 14

資源循環に対する取り組み 16

環境保全への取り組み 18

鉄鋼物流における取り組み 20

環境を意識した研究開発 22

エコロジー製品 24

環境を創造するトータルソリューションの提供 28

環境エンジニアリング 32

エネルギーエンジニアリング 34

環境会計 36

環境への取り組みの推移 38

グループ会社の環境ビジネス 40

外部からの評価 42

会社概要 43

編集方針

2002 年 9 月 27 日、JFE グループが誕生し ました。

(3)

2002 年 9 月 27 日、JFE グ ル ー プ が 誕 生 し、 鉄 鋼、 エンジニアリング、都市開発、半導体及びそれらを支え る研究開発を展開していきます。

JFE はエネルギー多消費型産業である鉄鋼をコア事業と することもあり、環境には多くの配慮を払い、大気、水 質といった環境保全はもちろん、地球温暖化防止や化学 物質管理などの面でも世界最高水準の取り組みを行って います。また、環境調和型鉄鋼製品やエンジニアリング 事業、リサイクル事業などを通じて豊かな環境づくりに も貢献しています。

JFE のスタートにあたり、あらためて、環境分野において、 ① JFE グループ全体で取り組んでいくこと、

②製品・サービスのライフサイクルを常に意識すること、 ③事業活動を通じて環境問題の解決に貢献していくこと、 の 3 つの視点をもって事業活動を進めていきます。 新たな環境理念のもとで、これまで培ってきた力を総合 的・相乗的に発揮し、地域環境問題、地球温暖化・省資 源・資源循環・化学物質管理などの問題の解決に取り組み、 また情報開示の促進など社会とのコミュニケーションを 図り、未来に向かって環境と調和した社会づくりをめざ していきます。

の 

豊かな地球環境の創造をめざして

JFE グループの概要

名称 JFE グループ(ジェイ エフ イー)グループ 英文名称は JFE Group

「J」は日本(Japan)、「F」 は鉄鋼(鉄の元素記号 Fe)、「E」 はエンジニアリング(Engineering)を意味します。 NKK と川崎製鉄の統合で発足した JFE グループは 2003 年 4 月 1 日に 5 つの事業会社へ再編されます。JFE の名称は、 新グループが鉄鋼とエンジニアリングをコア事業とした 「 日本を代表する未来志向の企業グループ」(Japan Future Enterprise)であることを表しております。

JFEホールディングス株式会社

JFEホールディングス株式会社

川崎製鉄

NKK

2002 年 9 月 27 日∼ 2003 年 3 月 31 日 2003 年 4 月 1 日∼

JFE スチール

JFE エンジニアリング

JFE 都市開発

川崎マイクロエレクトロニクス

JFE 技研

そのために、わたしたち JFE グループはもてる力を十分 に発揮していきたいと考えています。

このたび、このようなわたしたちの考えを「JFE 環境報 告書 2002」としてまとめました。今後とも事業活動と ともに環境に対する JFE の活動にご理解とご支援を賜り ますようお願い申し上げます。

(4)

企業理念

環境理念

環境方針

環境に取り組む基本姿勢

環 境 に 取 り 組 む 基 本 姿 勢

JFE グループは、

常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。

JFE グループは、

地球環境の向上を経営の重要課題と位置付け、

環境と調和した事業活動を推進することにより、

豊かな社会づくりをめざします。

1

すべての事業活動における環境負荷低減

2

技術、製品による貢献

3

省資源、省エネルギー事業による貢献

4

社会とのコミュニケーションの促進

(5)

環境関連組織

JFE では環境理念に基づきながら、事業所を基盤とした環境への取り組みを重視しています。各事業所の環境・エネ ルギー担当及び各事業会社の環境担当部門を通じて計画的かつ横断的な取り組みを進めています。さらに、関連部署 の有機的な結びつきによって世の中の動向を的確につかみ、グループ内に迅速に伝えるとともに、技術開発やビジネ スにも反映しています。

環境関連委員会

JFE は、グループ設立に際して、「環境」をグループ経営の重要課題として位置づけ、JFE ホールディングス社長を 議長とする「環境会議」を設置し、地球環境の向上にむけて、自主的かつ継続的に取り組んでいきます。

・ 環境連絡網

連結対象企業を主な対象として、電子掲示板などを通じて環境関連情報の共有化を図っています。

・ グループ会社支援

エネルギー使用合理化事業者支援事業や省エネルギーアドバイザリー事業などの紹介を通じてグループ会社の省 エネルギーや環境対策を支援しています。

JFEホールディングス JFEスチール

環境担当責任者    各製鉄所・製造所        (環境担当責任者)

JFEエンジニアリング

JFEスチール 関連会社群

JFEエンジニアリング 関連会社群

JFE都市開発 関連会社群 環境担当責任者    各事業所・製造所

       (環境担当責任者)

JFE都市開発 環境担当責任者

川崎マイクロエレクトロニクス 環境担当責任者    宇都宮工場        (環境担当責任者)

JFE技研 環境担当責任者 環境担当責任者

議長:JFEホールディングス社長 環境会議

各事業会社の環境関連委員会

主な活動テーマ 環境マネジメント 地球温暖化対策 資源循環 化学物質管理

環境コミュニケーション

環境に取り組むしくみ

(6)

JFE は、これまでの実績を踏まえ、今後新たな目標を設定し、地球環境の向上に積極的に取り組んで

いきます。

JFE グループがめざすもの 今後の目標 2001 年度の活動実績

1. 環境経営と コミュニケーション

(1) 環境マネジメントの 展開

・ システムの充実強化と環境マ ネジメントのレベルアップ

・ グループ全体でのグリーン購 入の拡充

・ ISO14001 認証取得

 日本鋼管工事、川鉄シビル、川鉄コンテイナー、 フィリピン・シンター・コーポレーション、 エヌケーケー条鋼

・ JFE グループガイドラインの設定

(2) 社会との

コミュニケーション

・ コミュニケーションの充実強化 ・ 環境報告書、ホームページによる情報開示 ・ 社内報、所内報によるタイムリーな情報提供 ・ エコプロダクツ展、ウエステック展への参加 ・ 産官学の連携による「環境・エネルギー創

造研究所」設立 (3) 国際協力の推進 ・ 京都メカニズム(共同実施、

CDM 等)を通じた地球温暖 化対策への貢献

・ 中国、タイ、マレーシア、ブラジル等での 省エネルギー、環境対策 FS 調査の実施

(4) 環境会計 ・ 環境活動の定量的把握、評価 の実施

・ 環境会計の公表

2. 全ての事業活動に おける環境負荷低減

(1) 地球温暖化防止への 取り組み

・ 鉄 鋼 業 界 の 自 主 行 動 計 画 に 基 づ き、 対 1995 年 度 比 で 2010 年度のエネルギー原単 位を 4.4% 削減する。

・ 計画通りに推移

(2) 資源循環に対する 取り組み

・ 製造工程で発生する副生物の 資源化率アップ

・ 社会で発生する副生物等の資 源化

・ 2001 年度資源化率 99.5% の達成

・ 使用済みプラスチック原料化 9.8 万トン受 け入れ

・ 使用済み家電リサイクル 52 万台受け入れ (3) 環境保全への

取り組み

・ PRTR 物質の使用量削減と管 理の徹底

・ ベンゼン :1999 年度を基準 とし、2003 年度までに排出 量を 80% 削減

・ 物流のさらなる効率化

・ PRTR: 管理体制の充実と集計のためのしく み構築

・ ベンゼン : 種々の削減活動実施により、 1999 年度基準に対し 58% 削減を達成

・ 輸送の共通化・共同化

3. 技術、製品、 サービスによる貢献

(1) 環境を意識した 研究開発

・ 地球環境問題解決に向けた革 新的技術の開発

・ LCA 的視点からの製品開発

・ 超軽量化車体向け鋼板の開発

・ ヒートアイランド現象抑止舗装技術の開発 ・ マリンブロックの開発

・ フロートスメルタの開発 (2) エコロジー製品 ・ 高機能鉄鋼製品等の普及拡大

 による社会の環境負荷低減  

・ 高機能クロムフリー表面処理鋼板 ・ テーラードブランクによる自動車の軽量化 ・ 遅効性けい酸カリ肥料

・ 太陽電池用高純度シリコン (3) 環境を創造する

トータルソリューション の提供

・ エコタウン、資源循環型社会 構築への貢献

・ 多角的な環境エンジニアリン グの展開による社会への貢献 ・ 次世代を先取りしたクリーン

エネルギーの開発

・ 使用済みペットボトルのリサイクル事業の 開始

・ ガス化溶融炉による RDF 発電事業に進出 ・ ガス化溶融炉の受注拡大

・ 廃棄物焼却炉の解体工事に本格参入 ・ DME 自動車の公道試験開始

・ 高効率燃料電池発電の商品化と市場開拓の 推進

・ 風力発電累積容量 84,000kW(2000 年 3 月末)

2001 年度の活動と今後の目標

2 0 0 1

と 

           

(7)

環境マネジメントの展開

JFE はグループとして環境マネジメントを推進していきます。各事業

会社の特徴を活かし、協力して環境改善の活動を進めるものです。既

に事業所ごとに構築した環境マネジメントシステムを基礎とし、JFE

ホールディングスが核となり、事業会社で構成する JFE 環境会議、ま

た各事業会社とそれらの関連会社で構成する事業会社環境会議で、下

記の事項などで連携を取り、環境に配慮した経営を行ないます。

①グループ内企業の EMS レベルアップ及び省エネルギー支援

②環境情報の共有化

③内部監査の相互実施

事業所独自の自主的・継続的な取り組み(製鉄所の事例)

環境方針 取り組み内容 備 考

環境保全活動の実施 大気汚染物質排出量の削減

排水負荷量の低減 化学的物質管理

NOx 排出量の削減 発塵発生回数の削減 COD 負荷量の低減 有害物質排出削減

省エネルギー・省資源・ リサイクル

省エネルギーの推進

リサイクルの促進

代替原料化

ペーパーレスの推進

省エネルギー項目の発掘と早期達成 省エネルギー診断実施

使用済みプラスチックの原料化 水処理汚泥の有効活用

使用済みプラスチックの原料化 コピー量の削減

古紙回収量の増加

地域環境づくり

環境意識の向上

地域環境保全活動の推進

地域廃棄物問題への貢献 緑地整備活動の推進 環境教育

公道清掃の実施 ノーカーデーの実施

アイドリングストップの励行 使用済みプラスチックの高炉利用 所内緑地面積の増加

階層別教育の実施

地球環境への配慮 発展途上国への環境技術指導 国際研修の受け入れ

環境マネジメントシステム(EMS): 事業活動に伴う環境への影響をできるだけ低減するための管理のしくみ。

環境方針を策定し、それに基づいて計画を立て、実行し、点検し、見直しを行いながら自主的、 継続的に改善していくこと。

グループ 環境マネジメント

(8)

グリーン購入

事務用品のみならず、生産用部品・材料について、グループ共通のグリー ン購入ガイドラインを設け、購入に当って、これを参考にしています。

ガイドラインの概要

・ 購入前に必要量を十分に検討し、購入量を抑制すること。

・ 価格、品質、納期などに加え、最終製品のライフサイクル全体の環境 負荷を考慮すること。

・ 日常的に取引先に環境保全に対する取り組みを要請し、協力すること。 具体例: 再生油、各種溶剤容器、梱包資材、電気自動車、天然ガス自

動車、ハイブリッドカーなど

環境教育

JFE は、社員それぞれが環境に対する理解を深め、業務の中で自ら進んで環境に対する取り組みを進めていくことを めざして、階層別教育を導入しています。新入社員時、昇格時の研修プログラムの中に環境教育を織り込み、環境問 題を巡る世の中の動き、JFE にとっての意義と取り組み、社員としての責務、環境マネジメントの重要性などについ て学んでいます。また各事業所では環境マネジメントシステムの中で、年間スケジュールに基づき、一般社員向け、 特定作業従事者向けなどの環境教育を定期的に実施しています。

環境月間活動

毎年 6 月の環境月間には、環境マネジメントシステムの一環として、 地域環境モニターとの会議、構内・公道クリーン活動、環境マネジメン トシステム担当者勉強会、環境緊急事態対応訓練などを実施し、経営トッ プ自らも参加して、社員の意識向上を図っています。今年度の環境月間 において、環境標語の募集をしましたところ、453 件の応募があり、 以下が優秀作品に選ばれました。

・ 未来につなげる環境づくり 心掛けようエコライフ

・ 地球は皆んなの宝物 壊さず守ろう住み良い環境

・ 捨てる前の一工夫、資源は有限、知恵は無限

・ いつまでも 有ると思うなエネルギー !!

地球にやさしいリサイクル !!

オフィスにおける取り組み

本社を含めた事務所においても、社員の環境に対する意識の向上をめ ざして再生紙の活用、ペーパーレス、節電・節水などの省エネルギー・ 省資源・リサイクルに取り組んでいます。NKK ビルにおいては、東京 都条例に基づいて地球温暖化対策計画 * を策定し、以下の対策により、

2004 年度までに 2001 年度に比べて CO2を 1%削減することに取り

組んでいます。

地球温暖化対策計画 * URL:http://www.jfe-holdings.co.jp/environment/

室内温度の管理と夏期軽装 省エネルギー型パソコンの導入 照明の間引き

低燃費自動車の使用 ゴミの分別回収 再生用紙の使用

グリーン購入ネットワークのデータブック

環境月間活動

(9)

環 境 マ ネ ジ メ ン ト の 展 開

環境監査

より質の高い環境マネジメントを実現するためには、システムが適切に 運用されているか、パフォーマンスが継続的に改善されているかを的確 に把握することが重要です。そのために JFE では認証機関による外部 審査に加え、環境管理、エネルギー管理などの環境関連業務の経験者に よって内部監査を実施するとともに、環境審査員養成教育によって人材 の育成確保にも努めています。JFE の内部監査は社外監査員を中心に チーム編成を行い、透明性を重視した監査を行っています。外部審査、 内部監査によって指摘された事項については変化する周辺状況を踏まえ ながらシステムの見直しを含む継続的改善を行い、常にレベルアップに 努めています。

JFE の環境マネジメントシステムの状況

JFE では、環境理念のもと、総合的環境マネジメントシステムをめざして、ISO14001 導入をベースとした傘下の 各社の自主的、継続的な環境への取り組みを推進中です。2003 年 4 月以降、事業会社が引き継ぐ予定の事業所につ いては、すべて ISO14001 の第三者認証を取得しています。

ISO14001 第三者認証の取得

JFE

京浜製鉄所 水島製鉄所 福山製鉄所

認証取得年月 1997 年 5月 1997 年 10月 1998 年 3月

千葉製鉄所(含む西宮地区) 知多製造所

総合エンジニアリング事業部

認証取得年月 1998 年 7 月 1999 年 7 月 1999 年 12 月

関連会社

川崎マイクロエレクトロニクス(株) 川鉄鉱業(株)

川鉄物流(株) 川崎炉材(株) アドケムコ(株) エヌケー環境(株)

エヌケーケーマテリアル(株) エヌケーケー総合設計(株) 鋼鈴機工(株)

鋼管ドラム(株)

1997 年 10月 1998 年 7月 1998 年 7月 1999 年 4月 1999 年 7月 1999 年 12月 2000 年 1月 2000 年 2月 2000 年 2月 2000 年 3月

エヌケーケー物流(株) 川鉄建材(株)

川鉄商事(株)

エヌケーケーユニックス(株) 日本鋼管工事(株)

川鉄シビル(株)

フィリピン・シンター・コーポレーション 日本鋼管環境サービス(株) 川鉄コンテイナー(株) エヌケーケー条鋼(株)

2000 年 3 月 2000 年 12 月 2000 年 12 月 2001 年 2 月 2001 年 6 月 2001 年 10 月 2001 年 11 月 2001 年 12 月 2002 年 1 月 2002 年 3 月

(10)

社会とのコミュニケーション

JFE は環境コミュニケーションを通じて、少しずつでも社会を環境に配慮したものに変えていきたい

と考えています。また、環境コミュニケーションを実施することにより、経営者・社員の意識の高ま

りや部門間の理解の深まりなど、グループ内部でも変化が生じることをめざしています。

地域との共存

JFE は事業所が立地する周辺自治体(県および市)と大気・水質・騒音・ 廃棄物などに関する環境保全協定(公害防止協定)を結んでいます。環 境保全協定には、国の法律より厳しい基準を適用しているケースもある ほか、国が義務付けていない項目についても地域の環境保全の観点から 協定を結び、それを遵守しています。自治体と結んだ緑化協定により、 各事業所は緑地の確保や樹木の維持管理に努め、地域の景観の保全とと

もに CO2吸収やばいじん・粉塵・騒音に対する環境保全機能を果たして

います。

事業所の開放

地域の皆様に広く楽しんでいただけるように、JFE は毎年、各事業所を開放するイベントを実施しています。さらに 地域の皆様に広く製鉄所を理解していただく目的で、製鉄所内に見学センターを設置して、地元小中学生や一般の方々 の見学会に製鉄所を開放しています。また、それぞれの事業所のある地区において、空き缶リサイクルの推進や清掃 奉仕活動を実施しています。ケナフの栽培に取り組んでいる事業所もあります。地球にやさしいケナフの栽培を通して、 社員一人ひとりが環境保全への意識を深めていければと期待しています。

JFEグループ

環境報告書

地域社会

需要家

行政機関

業界団体

研究機関 投資家

NPO

資材購入先

従業員

消費者 地域対話

広報誌

ホームページ 見学会

エコロジー製品

技術協力

マスコミ 定期報告

技報 展示会

製鉄所の緑化

(11)

社会との連携

環境に関する支援・助成

1990 年に設立された(財)川鉄 21 世紀財団は、社会貢献活動として技術研究への助成や、鉄鋼産業と社会・文化 の調和を図る事業を行っています。環境調和型素材として期待される鉄鋼材料への研究助成を中心に、特別テーマと

して自然エネルギーを利用し CO2削減に寄与することで期待されている太陽電池を取り上げ、その材料開発に助成し

ています。

また、鉄鋼材料に関する日本語・英語版の教材を作成して、国内外の大学へ寄贈し、環境対策や省エネルギーの進ん だ日本鉄鋼技術を世界の地球環境保全に役立てるべく活動を行なっています。教材などの情報はホームページでも公 開しています。

URL:http://www.kawasaki-steel-21st-cf.or.jp/

「かながわ水源林パートナー」への参加

JFE は健全な水循環の確保や森林地域の管理・保全を大切なものと考え、水の利用者という 立場からも、「かながわ水源林パートナー」のメンバーとなり、神奈川県が推進する「水源 の森林づくり」に協力しています。

海洋観測で NPO に協力

JFE はエヌケーケー物流(株)とともに、NPO(特定非営利活動法人)ヴォースニッポン のボランティア海洋観測活動に協力しています。この活動はエヌケーケー物流(株)の外航 本船に自動測定機器を搭載し、帰港するごとにデータを回収し、研究用に公開するというも のです。

産官学の連携による環境創造

2001 年に設立された「環境・エネルギー創造研究所」は環境・ エネルギーに関する産官学地域の連携をめざすものです。 この研究所は、環境ビジネス活性化のためのアイデア出しやコン セプトづくりなどに寄与し、『産・官・学・地域』一体となった環 境・エネルギー関連の研究開発や情報の発信源となっていこうと するものです。現在、京浜臨海部立地企業をメンバーとした「環 境・エネルギーネットワーク研究会」を主催し、異業種間の資源 循環づくりを推進しています。また、国・自治体、企業、市民の方々 との情報交換などにも努めており、環境・エネルギーに関するコ ミュニケーションの場として活用していただいています。

URL:http://www.eelc.gr.jp/

環境総合ウェブサイト

社会に役立つサイトをコンセプトとしてインターネット上に立ち 上げました。環境ソリューションウェブサイトは業界初の環境専 門サイトで、環境・エネルギーに関するさまざまな情報を提供し ています。「ここに来れば、あらゆる環境情報が手に入る」、その ようなサイトをめざします。

この環境専門ウェブサイトを皆さま方との双方向コミュニケー ションの場として活用することで環境に貢献していきます。

URL:http://e-solution.jfe-holdings.co.jp/

会員情報 補助金情報 環境ニュース 審議会情報

統計データ 法律情報 エコタウン情報 大学・研究機関 展示会情報 書籍検索 取組・商品・技術

基礎知識 統計データ

協会・団体情報 法律情報

Questions

Answers 資源循環型社会形成

エコエネルギー 環境負荷低減

技術マップ

利用者

問合せ

【質問】 プラスチックをリサイクルするには?

環境専門ウェブサイト

環境 Q&A 検索キーワード(例)

シーズ探索・醸成 市場調査 情報発信 共同研究 コンサルテーション 行政との連携

(国・自治体など)

企業との連携 学術界と連携

大学などの 研究機関

環境・エネルギー関連企業 環境経営推進企業 京浜臨海部立地企業 川崎エコタウン誘致企業など

環境・エネルギー 創造研究所

環境・エネルギー創造研究所の役割り

(12)

ロシア

● サハリン向既設石炭焚発電の天然ガス焚転換

● 温暖化ガス排出削減の為のロシアにおけるガスパイプラインの  改修を含むパイプラインの最適化

● 未利用ガス圧力差エネルギーによる独立分散型発電技術

ウクライナ

● ガスパイプライン改修のための最適化調査

● ザポロージュ製鉄所省エネルギーFS調査

● マリウポリ市イリイッチ製鉄所省エネルギーFS調査

中国

● 首都鋼公司、鞍山鋼鉄(集団)公司向け蓄熱バーナ導入FS調査

● 石灰焼成炉の省エネルギー対策

● 四川省天然ガスDMEプロジェクト

● 合金鉄電気炉省エネルギー化設備モデル事業

● 焼結クーラー排熱回収設備モデル事業のフォローアップ

● 中国撫順市における鉄鋼会社2社の省エネルギープロジェクト

● 焼結機省エネルギー化モデル事業FS調査

● 本渓市鉄鋼業とセメント業の省エネルギー化

● 南昌鋼鉄コークス炉環境・省エネルギーFS調査

● 攀枝花鋼鉄No.4高炉炉頂圧発電設備モデル事業

● 攀枝花鋼鉄No.1∼3高炉炉頂圧発電設備FS調査

● 貴陽市、昆明市などコークス炉燃焼制御モデル事業FS調査

● 撫順市製鉄所大気汚染防止指導

● フフホト市コークス炉大気汚染防止指導

● 貴陽市コークス炉大気汚染防止指導

● 湖南省製鉄所省エネルギー・大気汚染防止指導

● 南昌市製鉄所省エネルギー・大気汚染防止指導

● 昆明市製鉄所省エネルギー・大気汚染防止指導

タイ

● アユタヤ市ゴミ焼却発電事業

● タイ工業団地公社向け産廃熱回収モデル事業

● サムットプラカン県廃棄物焼却発電事業

● タサエ∼バンサパン導水パイプライン計画

● 太陽光発電を利用した水供給システム事業化調査

● 電気炉ダスト処理FS調査

ベトナム

● ベトナム鉄鋼公社省エネルギーFS調査

マレーシア

● 製紙スラジ焼却廃熱有効利用省エネルギーモデル事業  [製紙業]〈AIJ〉

● サザン製鉄所省エネルギーFS調査

● ペルワジャ製鉄所環境FS調査

パキスタン

● パキスタン製鉄所  省エネルギーFS調査

バングラデシュ

● 温室効果ガス排出削減のためのパイプラインの  リハビリ、最適化のためのFS調査

ブラジル

● 高性能工業炉導入による  省エネルギーFS調査

インドネシア

● 循環流動層ボイラ(CFB)を用いたバイオマス(パームかす)発電

● クラカタウ スチール向けDIOS FS調査

インド

● SESA GOA社向コークス炉廃熱回収設備

● タタ製鉄所焼結クーラー廃熱回収FS調査

● インド鉄鋼公社ボカロ製鉄所コークス炉大気汚染防止指導

● インド鉄鋼公社4製鉄所省エネルギー及び大気汚染防止指導

● インド鉄鋼公社ボカロ製鉄所高炉炉項圧発電設備モデル事業FS調査

国際協力の推進

環境問題が世界各国の共通認識となっている現在、これまでに JFE が蓄積してきた技術とノウハウを

世界の環境保全に役立てるため、発展途上国の省エネルギーや CO

2

削減につながるプロジェクトへ

の参加や技術の提供、操業指導などを積極的に推進しています。

また、NEDO 国際エネルギー消費効率化モデル事業、NEDO 共同実施等推進基礎調査、JETRO

地球環境・プラント活性化等事業調査などの仕組みを利用して、京都メカニズムの活用に向けた準備

を進めています。

(13)

ロシア

● サハリン向既設石炭焚発電の天然ガス焚転換

● 温暖化ガス排出削減の為のロシアにおけるガスパイプラインの  改修を含むパイプラインの最適化

● 未利用ガス圧力差エネルギーによる独立分散型発電技術

ウクライナ

● ガスパイプライン改修のための最適化調査

● ザポロージュ製鉄所省エネルギーFS調査

● マリウポリ市イリイッチ製鉄所省エネルギーFS調査

中国

● 首都鋼公司、鞍山鋼鉄(集団)公司向け蓄熱バーナ導入FS調査

● 石灰焼成炉の省エネルギー対策

● 四川省天然ガスDMEプロジェクト

● 合金鉄電気炉省エネルギー化設備モデル事業

● 焼結クーラー排熱回収設備モデル事業のフォローアップ

● 中国撫順市における鉄鋼会社2社の省エネルギープロジェクト

● 焼結機省エネルギー化モデル事業FS調査

● 本渓市鉄鋼業とセメント業の省エネルギー化

● 南昌鋼鉄コークス炉環境・省エネルギーFS調査

● 攀枝花鋼鉄No.4高炉炉頂圧発電設備モデル事業

● 攀枝花鋼鉄No.1∼3高炉炉頂圧発電設備FS調査

● 貴陽市、昆明市などコークス炉燃焼制御モデル事業FS調査

● 撫順市製鉄所大気汚染防止指導

● フフホト市コークス炉大気汚染防止指導

● 貴陽市コークス炉大気汚染防止指導

● 湖南省製鉄所省エネルギー・大気汚染防止指導

● 南昌市製鉄所省エネルギー・大気汚染防止指導

● 昆明市製鉄所省エネルギー・大気汚染防止指導

タイ

● アユタヤ市ゴミ焼却発電事業

● タイ工業団地公社向け産廃熱回収モデル事業

● サムットプラカン県廃棄物焼却発電事業

● タサエ∼バンサパン導水パイプライン計画

● 太陽光発電を利用した水供給システム事業化調査

● 電気炉ダスト処理FS調査

ベトナム

● ベトナム鉄鋼公社省エネルギーFS調査

マレーシア

● 製紙スラジ焼却廃熱有効利用省エネルギーモデル事業  [製紙業]〈AIJ〉

● サザン製鉄所省エネルギーFS調査

● ペルワジャ製鉄所環境FS調査

パキスタン

● パキスタン製鉄所  省エネルギーFS調査

バングラデシュ

● 温室効果ガス排出削減のためのパイプラインの  リハビリ、最適化のためのFS調査

ブラジル

● 高性能工業炉導入による  省エネルギーFS調査

インドネシア

● 循環流動層ボイラ(CFB)を用いたバイオマス(パームかす)発電

● クラカタウ スチール向けDIOS FS調査

インド

● SESA GOA社向コークス炉廃熱回収設備

● タタ製鉄所焼結クーラー廃熱回収FS調査

● インド鉄鋼公社ボカロ製鉄所コークス炉大気汚染防止指導

● インド鉄鋼公社4製鉄所省エネルギー及び大気汚染防止指導

● インド鉄鋼公社ボカロ製鉄所高炉炉項圧発電設備モデル事業FS調査

(14)

酸素プラント 発電所

コークス炉ガス

高炉ガス 転炉ガス

原料ヤード コークス炉 焼結機 高 炉 転炉・連続鋳造・電気炉 加熱炉 ・冷間圧延熱間圧延 ・表面処理連続焼鈍 物 流 製

鉄 プ ロ セ ス

ダスト

粉塵

ヤード散水 ベルトコンベア集塵

レーザ式粉塵監視

排ガス・ダスト 排水(安水)

粉塵・NOx SOx・COD コークス炉ガス脱硫

廃安水COD処理 化成品回収

排ガス・ダスト 排水 粉塵・NOx

SOx 排ガス脱硫 排ガス脱硝

排ガス・スラグ ダスト・排水

粉塵・SS

ガス回収・集塵 ダスト処理 スラグ資源化

排ガス・スラグ ダスト・排水

粉塵・SS

ガス回収・集塵 ダスト処理 スラグ資源化

排ガス・ダスト

NOx

低NOxバーナ 燃料のクリーン化

圧延排水 酸洗排水 SS・廃油 廃酸・鉄塩 廃酸・廃アルカリ処理

廃油再生 凝集沈殿処理

表面処理排水

金属イオン等

廃水処理

排ガス

NOx・SPM

低公害車両の導入 発生物

環境影響

省エネルギー 環

    境

乾式消火(CDQ) 石炭調湿(CMC)

燃焼制御

焼結クーラ排熱回収 点火炉ラインバーナ

ガスタービンコンバインド発電 発電所燃料予熱 高効率空気分離 使用済みプラスチック吹込み

微粉炭吹込み 炉頂圧発電 熱風炉排熱回収

燃料ガス予熱

ガス回収 ガス顕熱回収 窒素ジェットヒータ

取鍋加熱

リジェネバーナ 直送圧延 低温抽出

エンドレス圧延 連続化

排熱ボイラー 回転型蓄熱式熱交換器

輸送手段の選択 輸送距離の短縮 積載率の向上 モーダルシフト

IT化の推進 対策

(設備)

事業活動と環境とのかかわり

製鉄の主な環境影響と対策

JFE は 1970 年代初頭より鉄鋼部門を中心に環境問題に取り組み、大気保全や水質保全などの分野で最先端の技術 や厳しい自主管理によって先進的な道を切り拓いてきました。環境保全技術の主なものとして、大気汚染防止技術で は焼結排ガス脱硫・脱硝システム、水質汚濁防止技術では排水の生物処理システムなどがあり、きれいな空気や水を 守りつづけています。

製鉄の主な省エネルギー対策

(15)

酸素プラント 発電所

コークス炉ガス

高炉ガス 転炉ガス

原料ヤード コークス炉 焼結機 高 炉 転炉・連続鋳造・電気炉 加熱炉 ・冷間圧延熱間圧延 ・表面処理連続焼鈍 物 流 製

鉄 プ ロ セ ス

ダスト

粉塵

ヤード散水 ベルトコンベア集塵

レーザ式粉塵監視

排ガス・ダスト 排水(安水)

粉塵・NOx SOx・COD コークス炉ガス脱硫

廃安水COD処理 化成品回収

排ガス・ダスト 排水 粉塵・NOx

SOx 排ガス脱硫 排ガス脱硝

排ガス・スラグ ダスト・排水

粉塵・SS

ガス回収・集塵 ダスト処理 スラグ資源化

排ガス・スラグ ダスト・排水

粉塵・SS

ガス回収・集塵 ダスト処理 スラグ資源化

排ガス・ダスト

NOx

低NOxバーナ 燃料のクリーン化

圧延排水 酸洗排水 SS・廃油 廃酸・鉄塩 廃酸・廃アルカリ処理

廃油再生 凝集沈殿処理

表面処理排水

金属イオン等

廃水処理

排ガス

NOx・SPM

低公害車両の導入 発生物

環境影響

省エネルギー 環

    境

乾式消火(CDQ) 石炭調湿(CMC)

燃焼制御

焼結クーラ排熱回収 点火炉ラインバーナ

ガスタービンコンバインド発電 発電所燃料予熱 高効率空気分離 使用済みプラスチック吹込み

微粉炭吹込み 炉頂圧発電 熱風炉排熱回収

燃料ガス予熱

ガス回収 ガス顕熱回収 窒素ジェットヒータ

取鍋加熱

リジェネバーナ 直送圧延 低温抽出

エンドレス圧延 連続化

排熱ボイラー 回転型蓄熱式熱交換器

輸送手段の選択 輸送距離の短縮 積載率の向上 モーダルシフト

IT化の推進 対策

(設備)

エンジニアリング

主な環境影響は製造部門(船舶及び海洋構造物、鋼構造物 及び機械類の製造)における廃棄物発生・エネルギー消費・ 化学物質の使用や建設部門(現地工事)における廃棄物発 生です。

1999 年 12 月の ISO14001 認証取得を契機として、環 境マネジメントシステムを運用する中で廃棄物削減、省エ ネルギー、オフィスごみの削減などの活動と環境配慮の生 産活動・建設活動を展開し、これまで多くの成果をあげて います。

環境影響 2001 年度の成果

廃棄物 製造部門 発生抑制、分別の徹底、再生利

用の推進により 1998 年度比 で約 30%削減

建設部門 現地工事サイトの廃棄物は分

別収集によるリサイクルの徹 底により最終処分(埋立)率が 1999 年 度 の 約 60 % か ら 約 30%に低減

エネルギー 製造部門 工場照明設備の省エネルギー 化、未使用機械への電源カット、 省エネルギーパトロールの実 施、コンプレッサー運転方法の 改善などの推進により 1997 年度比で年間 1%の削減を実現

都市開発

分譲マンションの開発計画にあたっては、その立地特性を 配慮し、配置、立面、色彩、外構植栽など、常に周辺環境 との調和を重視しています。また使用する材料や機器につ いても、環境に配慮したものを優先的に採用しています。

マイクロエレクトロニクス

1997 年 10 月の宇都宮工場の ISO14001 認証取得を契 機として、環境マネジメントシステムを運用し、環境負荷 物質の削減、省資源・省エネルギー、廃棄物の減量化・資 源化活動を展開し、成果を上げています。特に、廃棄物の 資源化率は、2001 年度において 98%を達成しました。

COD:化学的酸素要求量。水質の汚濁状況を表す指標のひとつで、水中の汚物を化学的に酸化し安定化させるのに必要な酸素の量 SS:水中の懸濁物質。またはその量

2000 年度 2001 年度 資源投入量

石炭 (百万トン) 鉄鉱石 (百万トン) 工業用水 (百万トン)

(16)

地球環境問題は企業を含めた市民の活動に深くかかわる重要な問題であり、日本は地球温暖化対策推

進大綱をはじめとした施策を整備し、2002 年 6 月、京都議定書を批准しました。京都議定書におけ

る日本の温室効果ガス 6%削減という目標は、エネルギー転換や旧東欧の統合効果が見込める EU と

比べて極めて厳しいものであり、その解決のためには、技術が重要な役割を担うものと考えています。

JFE は世界トップクラスの技術開発の実績と可能性をもって地球温暖化問題に取り組んでいきます。

産業界の取り組み

経団連「環境自主行動計画」

経団連は 1997 年から環境自主行動計画を策定し、自主的に「2010 年度に産業部門およびエネルギー転換部門か

らの CO2排出量を 1990 年度レベルに抑制するように努力する」という目標を掲げ、これまで目標に沿った成果を

上げています。(第 4 回経団連環境自主行動計画フォローアップ)

鉄鋼業の自主的取り組み

日本鉄鋼連盟では、1996 年 12 月、「鉄鋼業の環境保全に関する自主行動計画」を策定し、2010 年度のエネルギー

消費量を 1990 年度に対して 10%削減することを目標としました。また、追加的取り組みとして集荷システムなど の整備を前提に、高炉などへの使用済みプラスチックの活用により、さらに 1.5%の削減を盛り込みました。この目 標を達成するため、以後、毎年取り組み状況を把握し、政府の審議会に報告しています。その結果、2000 年度のエ ネルギー消費量は 1990 年度比 6.1%減となり、各社の生産設備の効率化、操業改善などの取り組みが着実に成果を あげています。

(出典:日本鉄鋼連盟) (出典:日本鉄鋼連盟)

地球温暖化対策推進大綱の概要: 日本政府は、1990 年比温室効果ガス排出量 6%削減を実現するための具体的対策の全体像を明ら かにし、100 を超える対策・施策のパッケージをとりまとめました。基本的な考え方として、環境 と経済の両立、ステップ・バイ・ステップのアプローチ、各界各層が一体となった取り組みの推進、 地球温暖化対策の国際的連携の確保をうたっており、2004 年、2007 年に内容の評価・見直しを 行います。

PJ,GJ:J(ジュール)は熱量の単位、P(ペタ)は 1015 (1000 兆)、G(ギガ)は 109(10 億)

地球温暖化防止への取り組み

(百万t-C02)

追加的取組 1.5% 追加的取組

1.5% 6.1% 10%

1000 1400 1800 2200 2600(PJ)

2010 2000

1995

1990 100

120 140 160 180 200

2010 2000

1995 1990

1,257万t-C02

(17)

JFE の省エネルギー対策の成果

JFE は第一次石油危機以降、排エネルギー回収、設備の高効率化、生産工程の連続化、エネルギー総合管理システム の構築などの対策を積極的に進め、約 20%の省エネルギーを達成してます。1990 年以降も引き続き地球温暖化対 策として、粗鋼生産量当たりのエネルギー消費量を削減してきています。

現在、鉄鋼連盟の自主行動計画に基づき、2010 年度の粗鋼 1 トン当たりのエネルギー消費量を 1995 度年比で 4.4% 削減することを目標に省エネルギーに取り組んでいます。

2001 年度は 2000 年度とほぼ横ばいとなりましたが、計画通り推移しています。

今後も継続して次世代製鉄技術の開発や使用済みプラスチックの利用などの対策を進めていきます。

LCA の視点に基づく製品による社会貢献

JFE は鉄鋼製品の高機能化を推進することで、鋼材利用製 品の軽量化や加工段階の鋼材削減などによる省エネルギー に貢献しています。

LCA エネルギー評価調査委員会(委員長:慶應義塾大学 吉岡完治教授)の調査によれば、調査対象 6 品種につい て、高機能化した鋼材を製品に使用することにより、従来 鋼材に比べて、社会の使用段階で 650 万トン、製造段階で 310 万トン、計 960 万トンの CO2排出抑制が見込まれる

と試算されています(2000 年度、鉄鋼業全体)。

調査対象 6 品種

・ビル鉄骨用 H 型鋼 ・ボイラ用耐熱鋼管 ・自動車両高強度鋼板 ・船舶用高張力鋼板 ・トランス用電磁鋼板 ・電車用ステンレス鋼板

0 300 600 900 1200 1500

2010 2005

2000 1995

1990

380

72

726

425

964

650

1,073

737

1,257

875

CO2削減効果 (万t-CO2)

使用段階 製造段階

0 50 100

2001 2000

1995 1990

(指数) (1990年度=100)

(1990年度=100) (指数)

0 50 100

2001 2000

1995 1990

粗鋼 1 トン当たりのエネルギー消費量 粗鋼 1 トン当たりの CO2排出量

高機能化鋼材を用いた製品による LCA 的な CO2排出抑制効果

(18)

資源循環に対する取り組み

最終処分場の逼迫、不法投棄などを背景とした規制強化、大量生産・大量消費・大量廃棄から循環型

社会への転換などを機に「ものづくり」の基本パラダイムの変革が始まっています。JFE は新ビジネ

スへの期待も含め、資源の効率的活用に積極的に取り組んでいます。

JFE は、製鉄所をはじめとした事業所のもつさまざまなインフラや豊富なプラント・オペレーション・ノウハウ、そ して優れた環境・エネルギー関連技術を結集して、地域社会・他産業からの廃棄物のリデュース・リユース・リサイ クルに貢献しています。

また自社の副生物に対して、ゼロウェイスト(廃棄物ゼロ)活動に努めています。

使用済みプラスチックの受入実績

JFE では、使用済みプラスチックのリサイクル事業を 1996 年 10 月から展開しています。これまで高炉での還元剤として 累計 24 万トンの使用済みプラスチックを原料化しました。 現在の処理能力は年間 15 万トンです。

(万ton/年)

使 用 済 み プ ラ ス チ ッ ク 処 理 量 0

2 4 6 8 10

2001 2000 1999 1998 1997 1996

●ガス化溶融設備

●RDF炭化設備

●使用済みプラスチック 高炉吹き込み

地域社会・他産業

製 鉄 所

原 料

●鉄鉱石 ●石 炭 ●石灰石

●スラグ ●ダスト

●スラッジ 所内リサイクル

●高炉セメント

●土木資材 資 源 化

鉄鋼プロセスを利用した リサイクル貢献

スクラップ

製鉄所ゼロウェイスト活動

製造工程

鉄のリサイクル

●容器包装廃棄物

●シュレッダーダスト

●使用済みプラスチック

●ダスト

●スラッジ

●RDF(ごみ固形化燃料) (自動車、家電破砕物) 鉄鋼製品

副 生 物

(サーモセレクト方式)

●機 械  ●造 船 ●建築物  ●自動車 ●家電製品 ●缶

(19)

製鉄所ゼロウェイスト活動

・ 自社から発生する副生物を製鉄所内でリサイクルすること ・ 副生物の利用技術を開発して地域社会で資源として有効利用して

もらうこと

この 2 つの方向から活動を進めています。

製鉄所の副生物には、スラグ、ダスト、スラッジ、廃油などがあります。 JFE では資源の有効活用の観点にたって、資源化システムをつくり 上げ、資源化率は現在 99.5%に達しています。その結果、最終処 分量も、1990 年度の約 1/6 に減少しています。

スラグのリデュース・リユース・リサイクル

製鉄副生物の約 90%を占めるスラグは高炉、転炉、電気炉から発生しますが、JFE では従来より溶銑予備処理法の 確立、製鋼スラグの所内再使用の推進により製鋼スラグの削減に取り組んで効果をあげてきました。一方、製品の製造・ 利用技術の開発や JIS 規格化に努力した結果、現在では道路用材、コンクリート用の骨材、セメント原料などとして 99%以上有効利用しています。

JFE は、さらに高度な新しいスラグのリサイクル方法として

①水和固化反応を利用した、消波ブロックなどの海洋構造物(フェロフォーム)の製造 ②カリ原料添加による緩効性ケイ酸カリ肥料の商品化

③高炉スラグの保水性を利用した、ヒートアイランド現象抑止舗装材の製造

④ CO2の吸収技術による藻場・漁礁に適した炭酸固化体(マリンブロック)の製造

などの用途開発に努め、地球規模での環境改善に役立つ技術の確立を進めています。

ヒートアイランド現象抑止型保水性舗装技術

JFE は鉄鋼スラグを用いたヒートアイランド現象抑止型保水性舗装 技術を開発しました。この技術は都市部で深刻化するヒートアイラ ンド現象、集中豪雨問題に緩和策を提供するものです。高炉スラグ 微粉末を主成分とした保水性固体をアスファルト舗装に用いること で、雨天時の雨水の保持と晴天時の蒸発で舗装体の温度を低下させ ます。通常アスファルト舗装が 55 ∼ 60℃の時に最大 17℃、2 日 後で 10℃、4 日後でも 5℃程度の温度低下が確認されています。

水の循環

大量の水を使う鉄鋼業だからこそ水を大切に使います。生物処理法 や物理・化学処理法などの高度処理によってきれいな水にするとと もに、再循環やカスケード利用を行うことによって工場外への排水 量低減を図り、約 95%の徹底した水の循環率を実現しています。

* 循環率(%)=(総使用量−受入量)/総使用量

90 95 100 2001 2000 99 98 97 95 90 (%) 96.5% 99.5%

JFE 市販品 化成肥料 なし

93 94 95 96 01 00 99 98 97 95 90 (%)

循 環 率

資源化率の推移

土壌を永く緩やかに肥やすスラグ製肥料

製鉄プロセスにおける工業用水循環率の推移

製鋼スラグを利用した消波ブロック

8:00 60 (℃) 50 40 30 20

10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 表

面 か ら 20 mm 深 さ で の 温 度

散水 5 /m2

スラグ保水舗装 アスファルト舗装

(20)

環境保全への取り組み

「ものづくり企業」にとって、事業活動と環境保全を両立させることは経営上の大きな命題です。JFE

はこれまでも環境問題に取り組み、最先端の技術や厳しい自主管理によって先進的な道を切り拓いて

きました。これからも環境負荷を低減するための技術の開発や活用に努め、人と自然の未来をより豊

かにするための努力を続けていきます。

大気保全

SOx

硫黄酸化物(SOx)については、燃料自体の低硫黄化や世界にも例を見ない「アンモニア硫安法」による高効率の排 煙脱硫装置の設置などの対策を実施してきた結果、排出量は 1973 年度に比べ、約 1/5 に削減してきています。

NOx

窒素酸化物(NOx)についても、窒素と水とに分解する焼結炉排ガス脱硝装置を設置し、1973 年度に比べ、50% を超える排出量の削減を行ってきています。

粉じん・ばいじん

鉱石や石炭などの原料ヤードでの散水やコンベア乗り継ぎ部の密閉化などにより粉じん発生を未然に防いでいます。 また、コークス炉、焼結炉、高炉、転炉などに高性能の集じん機を設置するなどの対策を行ってきた結果、ばいじん 発生量は 1973 年度に比べて 1/5 以下に減少しています。

水質保全

JFE は約 95%の水の循環利用を実現しています。再利用ある いは放流にあたって、有機物を含む排水に対しては生物処理を 行った後、凝集沈殿、砂ろ過および活性炭吸着を行う(安水) など、性状に応じた適正処理を行い、汚染物質を除去して、き れいな水にしています。

0 10 20 30 40

2001 2000 95 90 85 80 73

(106Nm3/年)

36.8

8.7 7.0

6.1 6.1 6.4 6.6

0 10 20 30 40

2001 2000 95 90 85 80 73

(106Nm3/年)

34.6

17.1

14.0 14.5 14.1 14.6 14.6

0 2 4 6 8 10

2001 2000

1995 1990

(t/日)

4.3 3.9 4.2 4.1 SOx 排出量の推移 NOx 排出量の推移

(21)

化学物質管理

PRTR

2000 年 3 月に PRTR 法が施行されました。JFE は法 施行以前から鉄鋼業界による自主調査に参加し、化学物質 の排出量・移動量の把握と、その削減に向けた活動を推進 してきています。

ベンゼン等の揮発性有機化合物

鉄鋼業界では、ベンゼン等の揮発性有機化合物の大気への 排出抑制に関して、1997 年度より第 1 次の自主管理計 画を策定・実行し、成果を挙げました。2001 年度から は第 2 次の自主管理計画を策定し、さらなる排出削減を めざしています。

JFE では、ベンゼンについては、1999 年度を基準とし て 2003 年度までに 80%削減することを目標としてお り、事業所毎に種々の改善活動を積極的に進めることによ り、2001 年度では 58%削減しました。ベンゼン以外で は、テトラクロロエチレン及びジクロロメタンの排出抑制 にも取り組んでいます。さらに、ベンゼンについては、業 界単位の自主管理だけでなく、2001 年度から新たに開 始された地域単位の自主管理計画にも参加しており、近隣 の他業界事業者とも協力してベンゼンの排出抑制に努力し ています。

ダイオキシン

2000 年 1 月に施行された『ダイオキシン類対策特別措

置法』において、製鉄所では焼結炉、電気炉、焼却炉が規制対象施設となっています。JFE は鉄鋼業界による自主管 理活動や社内外の抑制技術に関する研究開発にも積極的に取り組んでおり、いずれの対象施設でも 2002 年 12 月か ら適用される最終的な基準値をすでにクリアしています。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)

2001 年 7 月に施行された『ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法』に従い、これまで 保管していたポリ塩化ビフェニル廃棄物の管理強化を図るとともに、今後期限内(法施行から 15 年)での処理に取 り組んでいきます。

PRTR: PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)は、種々の化学物質の環境中への排出量や廃棄物としての移動量を 国に届ける制度で、2002 年度から前年度分の数量の報告が義務付けられています。

ポリ塩化ビフェニル(PCB): ビフェニル分子の水素原子を塩素で置換したものの総称。PCB は極めて安定な難分解性の物質であり、 加えて脂溶性のため生物内に残留・蓄積しやすい。1974 年に、閉鎖系での使用以外の製造、輸入、 使用が禁止されています。

PRTR 対象物質の大気・水域排出量

(2001 年度 JFE 鉄鋼部門)

(単位:トン / 年,ダイオキシン類は g-TEQ/ 年)

物質

番号 物質名 排出量

1 亜鉛の水溶性化合物 5

16 2- アミノエタノール 7

40 エチルベンゼン 11

43 エチレングリコール 37

44 エチレングリコールモノエチルエーテル 16

63 キシレン 549

68 クロム及び 3 価クロム化合物 0.3 132 1,1 ‒ジクロロ‒ 1 ‒フルオロエタン 2

145 ジクロロメタン 37

177 スチレン 2

179 ダイオキシン類 26

200 テトラクロロエチレン 18 224 1,3,5 ‒トリメチルベンゼン 3

227 トルエン 80

232 ニッケル化合物 2

283 ふっ化水素及びその水溶性塩 29

299 ベンゼン 127

304 ほう素及びその化合物 4 309 ポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル 5 311 マンガン及びその化合物 4 346 モリブデン及びその化合物 2

(22)

物流段階における環境への影響は、燃料消費によって発生する CO

2

や NOx、SPM などです。これ

らは地球温暖化や大気汚染の原因とされることから、JFE は物流段階における環境配慮も大きな課題

と考えています。

JFE では輸送手段の合理的選択、輸送距離の短縮、積載率の向上、業界に先駆けた IT 化の推進などに鋭意取り組み 着実に環境影響を少なくしてきました。

また、SPM 対策など、今後にますます厳しくなると予想される環境規制にもいち早く対応しています。

改善の視点 具体内容例

①輸送手段の選択 ・革新船(RORO 船、FERO 船など)導入によるモーダルシフト推進

・全天候バース建設や RORO 船、U ラック船による天候影響の回避 ②車両の大型化、

情報化・共同化 (輸送の効率化)

(構内)

・U フレーム車、キャリヤ車導入による輸送車両の大型化 ・直送化(ミルエンド∼沿岸)による仮置きの削減 (構外)

・IT 活用による陸上輸送の効率化と帰り便の有効活用

・トラック積載効率最適化を目的とするシミュレーションシステムの開発、導入 ・最適輸送ルート設定による需要家までの輸送距離削減

③船舶の効率的運航 ・内航船運航管理システムによる配船効率の向上(JFE 内航船管制システム)

・内航船多品種混載の最大化 ・他社との共同輸送化 ④排出ガス規制強化・

環境影響低減への対応

・アイドリング・ストップ運転 ・より環境影響の小さい車両の導入

・揚げ積みスケジュールを睨んだ内航路の省エネルギー運転 ・有害物質を含まない船底塗料の使用

・船舶ゴミの揚げ地での分別回収 ⑤都市中心部のトラック

通過交通の回避

・瀬戸内海への専用 RORO 船投入 ・東京湾湾岸輸送への FERO 船投入

⑥資材の削減 ・長寿命緩衝材の使用(ゴム→フェルト)

・保定用木材の削減(RORO 船、U ラック船、FERO 船) ・ワイヤー、木材の削減(フープラッシングの推進) ・保定資材のリサイクル使用

・梱包の簡素化

(出典:国交省、H12 年度海事レポート)

SPM: 浮遊粒子状物質。粒子状物質のうち粒径が 10 μ m(マイクロメートル、1 μ m = 1000 分の 1mm)以下のものをいい、 大気中に長時間滞留しやすく、吸入すると肺や気管などに沈着しやすい。

鉄鋼物流における取り組み

(g)

0 100 200 300 400 500 600 営業用小型トラック

自家用小型トラック 営業用普通トラック 鉄道(JR貨物)

フェリー 内航海運

内航海運 70.1% トラック

29.8%

(23)

船舶の最適な運行管制(JFE 内航船管制システム) 陸上輸送の最適ネットワーク構築(求貨・求車システム)

船舶の動静情報や工場の積み荷、揚げ地情報を一元的に

管理し、最適な運行管理をすることにより、空船での航 海を削減し、より効率的な内航船での輸送を行います。

IT を活用した重量物陸上輸送に特化した求貨・求車シス テム。鉄鋼製品・重量物の輸送及び配車ノウハウを最大 限に活かし、貨物情報と車両情報を適切に組み合せ、実 車率を向上させることにより、燃料消費など環境への影 響を低減することができます。オープンシステムである 点で業界の最先端を行くものと自負しています。

革新船の導入事例

構内輸送の効率化事例

構内輸送については、100tU フレーム車、160t キャリヤ車といった大型の車両を導入し、1 回当たりの積載量増

加により、通常トレーラー輸送に比較して C02排出の少ない輸送を実現しています。

IT の活用事例

情報確認・情報マッチング・確定情報連絡

登録情報 確定情報

イ ン タ ー ネ ッ ト 求

車 登 録

求 貨 登 録 確定情報

求車登録

確定情報

求貨登録 工 場

内航センター 船 舶

通信衛星 揚げ地

お客様

160t キャリヤ車 100tU フレーム車

RORO 船

FERO 船

直接車輌が船内に乗り込み荷役可能な船であり、大都市 圏と定時運行しています。

FERO 船は直接、車が船内に乗り込み可能な船であり、 フェリーのように製品を積んだ車両自体を運ぶことも考 えて設計されたものです。千葉∼根岸間を定時運行し、 都心でのトラック輸送を削減しています。

パレットキャリア拡大図 (貨物搬出入台車装置) パレット

千葉市 東京都

横浜市

千葉県

往復 東京湾

着:����� 発:�����

着:����� 発:�����

根岸フェロー 船基地

(24)

環境を意識した研究開発

JFE は、社会の動向・ニーズから将来新しい市場創出が期待できる商品を創造し、技術開発を行って

来ています。JFE では技術開発に「さらに」求めているものがあります。それは、

「地球環境に配慮し、

そして地球環境のために必要な技術開発」です。

商品となった技術開発事例

分野 開発テーマ名

プラント ・廃棄物高温ガス化直接溶融

・廃棄物低温ガス化溶融改質 ・電気抵抗式都市ゴミ焼却灰溶融 ・プラズマ式灰溶融

・次世代ストーカ炉 (*1)

・飛灰ダイオキシン処理(ハイクリーン DX) ・環境対応型高効率アーク炉(ECOARC)

排ガス処理 ・高熱伝導性活性炭

水処理 ・担体利用下水高度処理(BIO-Tube、ペガサス)

・池・河川浄化設備(リバーフロート) ・促進酸化処理システム(AOP more) ・生物反応シミュレーション

土壌浄化 ・土壌汚染三次元画像化システム

リサイクル ・使用済みプラスチック高炉原料化システム

・廃棄物資源化リサイクルシステム ・シュレッダーダスト処理システム

・スラグ利材化技術(ヒートアイランド現象抑止舗装技術、フェロフォームなど) ・安価活性コークス製造(*2)

・RDF 炭化システム(*3)

制御 ・ダイオキシン低減化燃焼制御システム

・ごみ焼却炉運転訓練シミュレータ

分析 ・ダイオキシン前駆体分析装置(*4)

・ダイオキシン新分析法(*4) ・重金属類自動モニタリングシステム

エネルギー ・太陽電池用高純度シリコン

・環境調和型蓄熱バーナーシステム ・高密度冷熱媒体

・船舶・推進効率向上技術(NOPS,Ax-Bow)

材料 (p.24 ∼ p.27 のエコロジー製品の項にて記述)

(* 実例紹介)  

開発中の技術事例

分野 開発テーマ名

CO2削減 ・スラグ利材化技術(マリンブロック)

・CO2排出抑制型新焼結プロセスの開発事業

・フロートスメルタを用いた革新的製鉄技術の開発

エネルギー ・製鉄プロセス顕熱利用高効率水素製造技術開発

・クリーンエネルギー「DME」量産技術

(25)

次世代ストーカ炉(*1)

ごみ処理の中核を担い実績が豊富で信頼性の高いストーカ炉について、高 性能化および経済性向上の両面から、より優位性の高い次世代ストーカ炉 のニーズが高まっています。JFE では、高温空気吹き込みの適用により、 炉内温度分布の均一化を大幅に改善させ、NOx の 30%低減やダイオキシ ン類の 50%低減を達成しました。また低空気比燃焼や焼却炉・灰処理炉の 一体化により、運転費用および初期投資を大幅に低減させることができま した。

※本研究は、NEDO「高温空気燃焼制御技術研究開発プロジェクト」の一 環として実施されたものです。

安価活性コークスの製造(*2)

廃木材、古紙、使用済みプラスチックなどの有機性廃棄物の特徴 を活かした新たな利材化技術として、安価に活性コークスを製造 するシステムを開発しています。

有機性廃棄物を予め乾留(予備乾留)、得られた多孔質な予備乾留 物を粒状に湿式成型、さらに成型物を炭化し製品を得る活性コー クス製造プロセスを確立しました。予備乾留時に発生する高カロ リーガスは回収され、製造プロセス系内あるいは製鉄所内の熱源 として有効利用することも可能です。

RDF の用途を広げる RDF 炭化(*3)

RDF(ごみ固形燃料)用途の可能性をさらに高めるため、2000 年 4 月に建設した実証プラントを用いて、RDF 炭 化技術の開発を進めています。この実証プラントでできた RDF 炭化物「リバーエコ炭」は、鉄鋼製造プロセスで高 炉用還元材や保温材の代替、焼結機における粉コークスの代替として利用できるほか、吸着・保温・保水・通気など の優れた性質があることから、土壌改良材・河川浄化材としての利用が見込まれています。

ダイオキシン分析(*4)

ダイオキシン濃度分析は、JIS 法では 10 日間程度を必要とし、またその濃度は通常極めて低いことより、ダイオキ シン類そのものを直接測定できる自動分析計はありません。

(前駆体の分析技術)

ダイオキシンとの相関性が高いダイオキシン前駆体(クロロベンゼン類やクロロフェノール類)に着目し、多種類の ダイオキシン前駆体を、同時にそして連続的に測定し、約 15 分間という短時間の分析周期でダイオキシンの値が推 定できるようになりました(本研究は東亜ディーケーケー株式会社との共同開発により商品化されたものです)。

(新分析法)

クリーンアップ過程(ダイオキシン分析の障害となる成分を効率的に分離除去する過程)に要する時間の短縮を可能 にして、分析所要期間を 4 ∼ 5 日に半減しました。分析に要する時間を半減したにもかかわらず、分析結果は従来の JIS 法と変わらない精度であることを確認しました。

高温空気

高温空気

ごみ

空気

排ガス循環

余剰未熱ガス

灰処理 ボイラ

排ガス処理装置へ

焼却

使用済み活性炭 各種有機性廃棄物

ガス回収

成型

炭化炉 予備乾留炉

活性炭

細粒炭化物 有効利用

水・バインダー

水処理施設

高 炉 排ガス処理施設 次世代ストーカ炉

参照

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